ラベル Typefi の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Typefi の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年7月1日火曜日

【Typefi】自動組版 その2

ニッチなんだよね2

いつのまにかCS7ならぬCCまで出てしまいました。
久しぶりに更新しようかなーとか思います。

右流れ組版

ME版の起動

いつの間にか仕事では実際に使用してましたね・・・
InDesign CS6から、ME版の機能がデフォルトで組み込まれています。

ですが、日本語版インストーラーではME版をインストールすることはできません。

実は、日本語版インストールでインストールできるのは英語と日本語なのですが、
英語版をインストールすると、「CJKVはサポートしてねぇから、対応したバージョン入れろよ!」って怒られます。
英語版では、日本語版で作成したファイルを開くことすらできません。
これは、Wikipediaに書いてる情報を信じると・・・

Adobe InDesign日本語版は、日本でのニーズに合わせて大規模な改修が行われており、ことに日本語特有の多様な文字組みルールを実現している点で、「日本語ローカライズ製品」というよりも「日本市場用製品」といえる製品に仕上がっている。

とのことなので、開くことができないのは頷けますねー。
自分の予想では、日本語対応段落コンポーザーだと睨んでいるんですが、調べてはいませんw

InDesign Serverでは、使用可能な言語は全てインストールできます。
が、おすすめは「English(International)」です。
InDesign Server自体の情報があまり(特に日本語は)ありませんが、言語特有の問題を起こしにくいというのが理由です。

さて、話しを戻します。

ME版は日本語版でもインストール自体はされています。
ですが、編集言語設定がレジストリに隠されているため、この設定をME版(アラビア語版)に変更しなくては行けません。
※UIの言語設定もありますが、こちらはいじってもあまり意味無いです。
  1. InDesignを終了しておく
  2. レジストリエディターを起動する
  3. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Adobe\InDesign\8.0\Feature Set Locale Setting の値を103にする
  4. Windowsを再起動する
これでME版が立ち上がります。

ワークスペース等の情報が別で保存されてしまいますが、日本語版に戻すと元の情報を読み込みます。

ME版の注意点

注意点は色々あるんですが、大きくは↓な感じですかね?
  • テキストフレーム自体がME版用のため、使い回しは厳禁
  • 段落は段落設定で右寄せ、右流れに変更する
  • 多言語複数段落コンポーザーにする
カシダスやらディジット変換やら色々ありますが、これは自動組版をする際の問題(どのようにレイアウトするか)とイコールなので、ME版を使用すること自体では問題は起きにくいかと思います。

英語版やME版のメニューを見ると、日本語版のメニューの多さにビビります。

ME版の問題は、組版以上に言語特有のルールが大きな壁になります。
インド数字・ペルシア数字間における拡張数字の違いや、括弧やハイフン、ピリオドなどに起こるディレクションの問題がそれです。

慣れればいいんですかね?!
タイ語に比べれば可愛いものです!!
※InDesignがタイ語に対応していないため、TypefiもInDesignと同じ状況になります。

Typefiでの組版

やっとこ本題ですね・・・
Typefiでは特に問題なく右流れを組みことが可能です。ほぼ。
ほぼと言うのは自分でチェックができないからです!
まぁ、アラビア語圏の人間ではないですしね・・・
ネイティブの方にチェックはしてもらいますが、やはり何か不安が残ってしまうのは日本人だからなんでしょうか?

それと、左流れと右流れの言語を1つのInDesignファイルにまとめることはおすすめしません。
テキストフレームが右流れ専用というのもそうですが、InDesng上で両側から開始とか気持ち悪い事ができないためです。

できるソフトもあるんですがね・・・

段落スタイル、文字スタイルなどのスタイル系の設定は問題ありませんが、表は問題が起こります。

右流れの言語では、表も右端の列が開始列になるため、自動組版では左右の入れ替えを行わなくてはならない等の問題が起きます。

InDesignでは表のディレクションチェンジが可能なのですが、Typefi上からはその設定を行うことができません。

この場合は別途プラグイン、もしくはJavaScriptなどで表のディレクションチェンジを行います。




2013年6月26日水曜日

【Javascript】クラス化ってどうよ?

すげー久々に更新したりしてみたり。

最近、JavaScriptと仲良しです。
といっても、ブラウザ向けじゃなくて、Adobe向けっていうのがまた変なんですが・・・

InDesign、Illustrator、Photoshop、Acrobat(いじった時間が多い順)とかやってて思ったのが、
クラス化してない人が多いな、と。

JavaScriptはなんちゃって(プロトタイプ)オブジェクト指向なので、クラス化する意味あるのかなーとかずっと思ってたんだけど、やってみると超便利だったっていうことがわかった。

結局、Adobe系のjsについてはデータドリブンな部分がhtmlに比べて少なく、メソッドチェーンが効果を発揮するのは自分でデータセットを準備した後のようなイメージ。

じゃあ、データ揃うまではどうすんの?って話に成るんだけど、関数やらでごまかしても限界があって二度手間、三度手間が発生しちゃう。

かといって、クラス化してるJavaScriptはあまり無かったもんだからさぁ困ったっていう話。

今、サンプルが手元にないので偉そうなこと言えないな・・・

今度アップします。


2013年2月24日日曜日

【Typefi】自動組版 その1

ニッチなんだよね

自動組版という狭い業界に住んでいます。多分、見に来ていただいた方は同業者さんになるのでしょう。

私が所属する組織では自動組版にTypefiというソフトを利用しています。
InDesignのプラグインとして稼働し、inddやindbファイルを出力することが可能です。
ですので、InDesignが対応しているファイル形式を出力することが可能です。

日本では導入しているところが少なく、残念ながら技術交流などがありません。
残念で仕方ありませんので、この場を借りてそういった思いを発散することで日本ユーザーも増えればいーなーとか思っています。

Typefiというソフト自体は、グローバル展開を行なっていて世界中にユーザーがいるそうです。
詳細はTypefi社のホームページで。

聞いた話によると、InDesign CS5で追加された段抜き機能はTypefiのシステムからスピンオフしたそうですよ?

Typefiの特徴

InDesignでテンプレート

こいつの特徴ですが何がすばらしいってなんと、InDesignで自動組版のテンプレートが作成できちゃう!
ということは、テンプレートに関して言えば既存のDTPオペレーターに任せることが可能です。いろいろと制約はありますが。
システム的にタチ位置がどうだとか、ツメがどうだとか、ランニングヘッダーがどうだとか面倒だと思っているそこのアナタ!一見の価値はあるかもです。

拡張可能

プラグインとして稼働するTypefiですが、javascript等での拡張が可能です。
ページ単位や見開き単位でスクリプトを走らせることで、細かな調整が可能になります。
他のプラグインも同時に走らせることも可能かも?

多言語実績

私のところでは20言語ほど行なっていますが、InDesignで可能な言語は対応可能の模様です。
アラビア語などの右流れをやりたいなーと思い、CS6で対応したのでワクワクしてます。

ワード組版

私は使ってませんが、ワードから組版が可能だそうです。
あるのに使わないとか宝の持ち腐れ?

WEB API

組版を行うマシンでWebサーバーが稼働することで自動組版の受付を行なっています。
ただし、独自で拡張可能なようにRESTでのI/Oが可能になっています。

デメリット

やはりあります。ここでは書きませんが、魔法のように自動組版が行えるわけではありません。
もともとはArbortextPrintPublisher(旧名称:3B2)を使っていましたが、やはり精度では追いつけていない所もあります。
こういったものに、トレードオフはつきものですね。

今回はこんなトコロまで。

次回はもうちょっと突っ込んでいきます。