ニッチなんだよね
自動組版という狭い業界に住んでいます。多分、見に来ていただいた方は同業者さんになるのでしょう。私が所属する組織では自動組版にTypefiというソフトを利用しています。
InDesignのプラグインとして稼働し、inddやindbファイルを出力することが可能です。
ですので、InDesignが対応しているファイル形式を出力することが可能です。
日本では導入しているところが少なく、残念ながら技術交流などがありません。
残念で仕方ありませんので、この場を借りてそういった思いを発散することで日本ユーザーも増えればいーなーとか思っています。
Typefiというソフト自体は、グローバル展開を行なっていて世界中にユーザーがいるそうです。
詳細はTypefi社のホームページで。
聞いた話によると、InDesign CS5で追加された段抜き機能はTypefiのシステムからスピンオフしたそうですよ?
Typefiの特徴
InDesignでテンプレート
こいつの特徴ですが何がすばらしいってなんと、InDesignで自動組版のテンプレートが作成できちゃう!
ということは、テンプレートに関して言えば既存のDTPオペレーターに任せることが可能です。いろいろと制約はありますが。
システム的にタチ位置がどうだとか、ツメがどうだとか、ランニングヘッダーがどうだとか面倒だと思っているそこのアナタ!一見の価値はあるかもです。
拡張可能
プラグインとして稼働するTypefiですが、javascript等での拡張が可能です。
ページ単位や見開き単位でスクリプトを走らせることで、細かな調整が可能になります。
他のプラグインも同時に走らせることも可能かも?
多言語実績
私のところでは20言語ほど行なっていますが、InDesignで可能な言語は対応可能の模様です。
アラビア語などの右流れをやりたいなーと思い、CS6で対応したのでワクワクしてます。
ワード組版
私は使ってませんが、ワードから組版が可能だそうです。
あるのに使わないとか宝の持ち腐れ?
WEB API
組版を行うマシンでWebサーバーが稼働することで自動組版の受付を行なっています。
ただし、独自で拡張可能なようにRESTでのI/Oが可能になっています。
デメリット
やはりあります。ここでは書きませんが、魔法のように自動組版が行えるわけではありません。
もともとはArbortextPrintPublisher(旧名称:3B2)を使っていましたが、やはり精度では追いつけていない所もあります。
こういったものに、トレードオフはつきものですね。
今回はこんなトコロまで。
次回はもうちょっと突っ込んでいきます。
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